不動産の相続は時間が経つほど難しくなる

query_builder 2026/11/03
相続空き家
不動産の相続は時間がかかると難しくなる 画像

さいたま市の不動産売却相談センター(武藏野商事株式会社)の川又です。


今回は当社だけの力では、とうてい解決できなかったご相談についてお伝えいたします。


少々長い文章となりますが、今回の案件は決して他人事ではなく、多くの方にとって身近に起こり得る問題だと思います。

今後、同じような問題でお困りになる方を少しでも減らせるために、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。


~相続人と連絡が取れない不動産。それでも諦めずに取り組んだ事例~  


先月末に、1年半以上にわたって取り組んできた相続不動産の売却が、無事に完了いたしました。 さまざまな問題を乗り越え、ようやくこの日を迎えることができたことを、私自身、大変嬉しく思っております。 今回は、相続人同士が長年疎遠となり、連絡先すらわからないという状況から始まった不動産売却のお話をご紹介したいと思います。 同じような問題を抱えている方々に、少しでも参考にしていただければ幸いです。  


■ 昨年2月、代襲相続人の方からのご相談


今回のご相談をいただいたのは、2025年2月のことでした。 ご相談者様は、現在もお父様が建てられたご自宅にお住まいでしたが、その建物が建っている土地は、ご家族の先代から受け継がれてきた土地でした。 詳しく調べてみると、その土地は祖母とその子どもたちなど、合計4名の共有名義となっておりました。 ところが、ご相談者様のお母様は祖母よりも先に亡くなられており、その後も必要な相続手続きが行われないまま、長い年月が経過していたのです。 さらに、その後祖母も亡くなられましたが、その際にも相続登記が行われず、不動産の名義は以前のまま残されていました。 つまり、何度も相続が発生しているにもかかわらず、登記上の名義が整理されない状態が続いていたのです。


  ■ 相続人と連絡が取れないという大きな問題


今回、特に難しかったのは、他の相続人の方々と全く連絡が取れなかったことでした。 ご相談者様は、親族である長男、次男の方々とは長年交流がなく、連絡先もわからない状況でした。 長男の方には何度かお手紙をお送りしましたが、返事はありませんでした。 また、次男の方は比較的近くにお住まいであることはわかっていたものの、話し合いを進めることが難しい状況でした。   不動産を売却するためには、まず相続関係を整理し、必要な方々の協力を得なければなりません。   しかし、その相手と連絡を取ることさえできないのです。 不動産会社だけでは解決できない問題も多く、当社でも弁護士などの専門家に相談しながら、できる限りの方法を考え、少しずつ対応を続けてまいりました。 それでも、なかなか事態は進展しませんでした。 正直なところ、どこから解決の糸口を見つければよいのか、非常に難しい状況が続いておりました。


  ■ 1年以上が経過し、突然動き始めた相続問題


ところが、1年以上が経過した頃、思いがけない出来事をきっかけに、事態が大きく動き始めました。 それは、今年の初め頃、次男の方がお亡くなりになったことでした。 その後の調査で、今回の土地にかかる固定資産税については、長年にわたり次男の方がお支払いをされていたことがわかりました。 どのような経緯で次男の方が固定資産税を負担されていたのか、詳しい事情まではわかりません。 しかし、次男の方がお亡くなりになったことで、固定資産税に関する通知が新たに相続関係者のもとへ届き、それが今回の相続問題を動かすきっかけになったものと考えられます。 そして、この通知をきっかけに、これまで全く連絡の取れなかった親族の方々から、当社へご連絡をいただくことができたのです。 さらに、何度もお手紙をお送りしていた長男の方も、実は数年前にお亡くなりになっていたことが判明しました。 当社からお送りしていた郵便物は、開封されないまま保管されていたそうです。 しかし、今回の固定資産税に関する通知をきっかけに、その郵便物を初めて確認していただき、当社へご連絡をいただくことができました。 こうして、長年連絡が取れなかった長男の方の相続人とも、ようやくお話ができるようになったのです。 1年半以上にわたり、何度も連絡を試みながらも進展しなかった相続問題が、思いがけない出来事をきっかけに動き始めました。   長い間、解決の糸口すら見つからなかった問題に、ようやく道筋が見えた瞬間でした。  

■ 相続人同士の協力によって、ようやく売却へ


その後は、関係する相続人の方々と連絡を取り合い、司法書士の先生にもご協力いただきながら、必要な相続手続きや遺産分割協議を進めていただきました。 そして、ようやく不動産を売却できる状態に整えることができたのです。 今回の案件では、当初の共有名義人の方々が亡くなられていたこともあり、その相続人の方々との連絡や調整が大きな課題となりました。 それでも、関係者の皆様のご理解とご協力、そして専門家の方々のお力添えによって、無事に売却まで進めることができました。 昨年2月にご相談をいただいてから、1年半以上。 本日の決済を迎えることができたことは、私にとっても大変感慨深いものがあります。 何より、ご相談者様のお悩みを一つ解決することができ、本当に嬉しく思っております。


  ■ 相続した不動産を、そのままにしていませんか?


今回のような問題は、決して珍しいことではないと思います。 おじいちゃん、おばあちゃんが所有していた土地や建物。 その後、相続が発生しても名義変更を行わず、何十年もそのままになっている不動産は、今でも少なくありません。 そして、年月が経過するうちに、その相続人である子どもたちも亡くなり、さらに次の世代へと相続が引き継がれていきます。   そうなると、相続関係者の人数が増えたり、親族同士の関係が薄くなったりして、話し合いをすること自体が難しくなってしまいます。   昔は仲の良かった兄弟や親族であっても、それぞれが家庭を持ち、離れた場所で生活するようになれば、次第に交流が少なくなることもあるでしょう。 そして、いつの間にか連絡先もわからなくなってしまう。 こうしたことが積み重なると、せっかくご先祖様が残してくださった大切な不動産を、次の世代へ円滑に引き継ぐことが難しくなってしまいます。   現在、全国的に空き家問題が取り上げられていますが、相続手続きが行われないまま放置されていることも、その原因の一つになっていると感じます。  


■ 時間が経つほど、相続問題の解決は難しくなります


もし、ご実家やご親族の土地について、思い当たることがある方は、ぜひ一度確認してみていただきたいと思います。 「実家の土地は、今誰の名義になっているのだろうか」   「祖父母が亡くなってから、相続の手続きは済んでいるのだろうか」 「親族とは長年連絡を取っていないけれど、このままで大丈夫なのだろうか」 そのような小さな疑問でも構いません。 どうか、そのままにしないでいただきたいと思います。 また、ご自身が事情を把握されているのであれば、ぜひお子様やご家族にもお話ししておいてください。 不動産のこと、相続人のこと、これまでの経緯などを次の世代へ伝えておくだけでも、将来の大きな問題を防ぐことにつながると思います。 なお、現在は相続登記も義務化されており、正当な理由なく期限内に申請しない場合には、過料の対象となる可能性もあります。   相続の問題は、時間が解決してくれるとは限りません。 むしろ、時間が経てば経つほど、解決が難しくなってしまうことが多いのです。


  ■ 武蔵野商事は、難しい相続不動産のご相談にも向き合ってまいります


今回の案件も、最初から解決の見通しが立っていたわけではありません。 相続人の方と連絡が取れず、話し合いも進まず、何度も難しい状況に直面しました。   それでも、ご相談をいただいた以上、何かできることはないかと考え、専門家の方々のお力を借りながら、できる限りの対応を続けてまいりました。 当社は不動産会社ですので、法律上の相続手続きそのものを行うことはできません。 しかし、弁護士や司法書士などの専門家と連携し、不動産の売却に向けたお手伝いをすることは可能です。 「相続人と連絡が取れない」 「何十年も名義が変わっていない」 「実家を売却したいけれど、何から始めればよいかわからない」 そのようなお悩みをお持ちの方も、どうか最初から諦めずに、一度ご相談いただければと思います。 すべての問題を簡単に解決できるわけではありませんが、一つ一つ状況を整理し、解決に向けた方法を一緒に考えてまいります。   最後になりますが、今回の不動産売却にあたり、ご理解とご協力をいただきました相続人の皆様、そしてご尽力いただきました各専門家の皆様に、心より感謝申し上げます。 1年半以上にわたる相続不動産の売却が、本日無事に完了したことを、本当に嬉しく思っております。   これからも武蔵野商事株式会社は、地域に根ざした不動産会社として、一つ一つのご相談に誠実に向き合ってまいります。  

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さいたま市の不動産売却相談センター

住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-156-3

電話番号:048-641-6726

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